2026.08.14
祭りのあと:キャリアランド2026を終えて
先日、8月11日(火)。職業体験祭、キャリアランドが幕を閉じました。
総勢813名のお祭り。台風予報の中、小雨は降ったものの、そこまで荒れることなく終了しました。
Movie by naoki170
過去2回、台風が直撃している我々からすると、夏の暑さを和らげてくれる、良い天候でした。(来れなかった方は、また次回必ずお会いしましょう)
キャリアランドが終わってから、いろんな方に「ゆっくり休んでね」と声をかけていただきます。
これが、めちゃくちゃうれしい。うれしいんですけど、ひとつだけ、正直に書いておきます。
いま、ゆっくりしたい気持ちが、まったくないんです。
キャリアランドと一緒にプレオープンしたウェブサイト「KNOCK」。
10月24日(土)に控えた「脳フェス大運動会2026」。
来年3月20日(土)の「リハリハワンダーランド2027」。もうすぐ申し込みを公開します。
脳卒中サバイバーの声を社会に届ける「Knock the Egg」。
やりたいことと、ワクワクする妄想で、頭のなかが溢れかえっています。はたから見ると「またなんかやってる」だと思います。
実際そうです。いろんなことをやってますけど、私は元気です。(小林キキ)
会場が「まばら」な時間の、あの不安
当日のことを、少しだけ書かせてください。
イベントの日、いちばん心臓に悪いのは、開場してすぐの時間です。お客さんがまだ来ていなくて、会場が「まばら」なあの時間。
出展してくださった方々の顔を見ながら、内心はけっこう、右手のようにぐらぐらしています。
それが、しばらくすると、人で埋まる。無数の笑顔で賑わう会場を見たときの、あの感動。そして終わったあとに残る、ただただ感謝しかない、あの気持ち。
これ、何回やっても変わらないんですよね。慣れると思ってましたけど、慣れません。
最終的に、813名の方が会場に来てくださいました。後片付けを終えて、軽く打ち上げをして、深夜2時に自宅に着いて。
それでもまだ、もっともっと「楽しい!をみんなへ」を届けたい、と思っていました。
では、ここら辺で内容紹介を。
特別セミナーと、「その仕事しか、ないですか。」
特別セミナーは、益田先生、大畑先生、吉尾先生というスペシャルな講師陣。
聞きながら涙を流されている当事者の方がいらっしゃいました。知識を受け取る時間というより、自分の話をされているように聞こえた時間だったんだと思います。
そのあとのスペシャルトーク「その仕事しか、ないですか。」には、ナースまつりの西山さん、ePARAの加藤さん、社労士の松山先生、そして14歳の脳卒中サバイバー・エマさんとお母さまに登壇いただきました。
この時間、私はずっと「選択肢って、思っているより広いんだな」と考えていました。
西山さんも加藤さんも松山先生も、一度は決まっていたはずの道から外れて、そこから自分で道を足していった人たちです。支える側が枠を出ると、支えられる側の選べる数が増える。
それが、机上の話じゃなくて、目の前の実例として並んでいました。
そしてエマさん。実はあの日、体調が万全ではありませんでした。それでも最後まで、自分の言葉で話しきってくれました。
「かわいそう」でも「がんばったね」でもなく、ひとりの登壇者として、本当に素晴らしかったです。
14歳が壇上でああして話す姿を、大人たちのほうが見上げていました。お母さまにも、あらためて感謝を。
ブースで見えた、グラデーションの景色
会場のブースをまわっていて、いちばん胸に残ったのはここです。
企業も、障害のある人も、医療従事者も、入り混じっていました。どちらが支える側で、どちらが支えられる側なのか、ぱっと見ではわからない。名札を見ないと、立場がわからない。
私たちが「グラデーションの社会」と呼んできたものが、あの日、あの会場に、ちゃんと形になっていました。

「トリセツ名刺」では、自作の名刺を交換。スナック・キャリアランドの盛り上がりは、ちょっと言葉にならないほどでした。
だから思いました。この景色を、広げていく責務が、我々にはある。
会場ではたくさんの脳卒中サバイバーの方から声をかけていただきました。それだけでなく、他の疾患の方、車椅子ユーザーの方からも。キャリアランドならではの客層が、少しずつ増えてきた感触があります。
一方で、医療従事者への認知は、まだまだ低い。ここは正直に書いておきます。課題です。どんどん広げていきます。
REDと、18歳の藤原さん
そしてRED。
数ヶ月にわたるオーディションを、私はずっと見てきました。その候補者一人ひとりが、あの日、熱いプレゼンをしました。企画当初から追っている私としては、非常に感無量でした。
優勝は藤原さん。18歳です。18歳とは思えないプレゼン能力と、熱い思いと、ビジョン。会場の心を、完全に鷲掴みにしていました。
彼女のインスタグラムも、ぜひご覧ください。
池田審査委員長ともお話しして、特別賞も考えています。発表は脳フェスのSNSでしますので、よろしければご覧ください。
来年、脳フェスは10周年です
詳細のご報告は、あらためて出します。
まずは、キャリアランドに関わってくださったすべての方々に。出展してくださった企業のみなさま、登壇者のみなさま、スタッフ、ボランティア、そして来てくださった813名のみなさま。
本当にありがとうございました。
来年、脳フェスは10周年です。素晴らしい仲間と、ブチ上げていきます。
だから、ゆっくり休むのは、もう少しあとで。めっちゃ楽しみにしていてください。
まずは、9月22日(火)に大打ち上げ&10月24日の大運動会・直前スペシャルの交流会をやります。場所はいつも通り西大島。脳フェスメンバーと語り合いませんか。日中開催ですので、遠方の方も安心してお越しいただけます。
そして10月24日(土)の「脳フェス大運動会2026」。会場はBumB東京スポーツ文化館のメインアリーナです。こちらもお申し込みを受け付けています。
ぜひ、お会いしましょう。
またあの「まばら」な時間から始めて、またあの、人で埋まった景色を、一緒に見られたらうれしいです。
Photo by white.camera.7
新しい情報は、公式LINEでお届けします
イベントの先行案内は、公式LINEからお送りしています。ぜひご登録ください。
一緒に社会をつくる仲間を募集しています
「誰もが活躍できる社会」を一緒につくっていく仲間も探しています。当事者の声からリハビリテーションをアップデートする新プロジェクト「Knock the Egg」のメンバーを大募集中です。謝礼あり、ニックネームでの参加もOK、案件が出たときだけご連絡します。
「ちょっと面白そうだな」と思ってくれた方は、ぜひ一緒に新しい扉をノックしてください。
なお、本文でご紹介したウェブサイト「KNOCK」は、Knock the Egg とは別のプロジェクトです。KNOCKは当事者向けの無料の会員制サイトで、会員限定の動画講義やオンライン交流、「今日の一歩」の記録などができます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。それでは、また。
織田さんは、「車いすでもあきらめない世界をつくる」という思いのもと、みんなでつくるバリアフリーマップ「WheeLog!」を運営。多くの人の「行きたい」を「行けた」に変えてきました。
キャリアランド2026は、障害当事者と医療従事者のための職業体験祭です。
さまざまな仕事に触れ、自分の可能性を発見できる会場で行われる「RED」は、障害や病気の経験、社会へ届けたい思いを持つ挑戦者たちが、自分自身の言葉で夢や未来を語るプレゼン大会。グランプリには賞金100万円が贈られます。
「行ける場所」が増えれば、人生の選択肢が増える。
「できるかもしれない」と思える出会いがあれば、未来は動き始める。
織田さんが大切にしてきた思いと、REDの挑戦者たちの言葉が交わる、特別な一日です。
WheeLog!を利用している皆さま、織田さんの活動を応援している皆さま、バリアフリーや当事者発の社会変革に関心のある皆さま。ぜひ会場へお越しいただき、挑戦者たちの一歩を一緒に見届けてください。
■キャリアランド2026
日時:2026年8月11日(火・祝)11:00〜18:00
会場:すみだ産業会館(錦糸町マルイ8階)
住所:東京都墨田区江東橋3丁目9番10号
アクセス:JR錦糸町駅南口・東京メトロ半蔵門線錦糸町駅出口1から徒歩約1分
💡詳細は下記のリンクより

2026年7月7日(火)より、キャリアランド2026内企画「RED」のSNSオーディションが始まります。
REDは、障害や病気の経験を持つ方、社会に届けたい想いを持つ方が、自分自身の言葉で挑戦を発信していく企画です。
私たちNPO法人ぼこでこは、障害当事者の声には、社会を変える力があると信じています。
それは、特別に上手な言葉である必要はありません。
きれいにまとまったストーリーでなくても構いません。
これまで感じてきた悔しさ。
誰にも言えなかった本音。
それでも前に進もうとしてきた日々。
そして、「こんな社会にしたい」という願い。
その一つひとつが、誰かの背中を押し、社会の見え方を変えていく力になります。
REDは、単なるコンテストではありません。
障害や病気の経験を「弱さ」としてではなく、社会に問いかける力として発信していく場です。
7月7日(火)から7月14日(火)までの期間中、参加者のみなさんがSNSでそれぞれの挑戦や想いを発信します。
ぜひ、以下のハッシュタグから参加者の投稿をご覧ください。
▼6月28日(日)|ここが変だよ!?訪問&デイサービス ─ 当事者のホンネが、明日からのケアを変える
「支援する側・される側」の境界線を壊す45分。本音をぶつけ合う、しゃべり場形式です。
耳が痛いかもしれません。でも、知るべき本音って、あるんですよ。医療・介護に関わる方は、ぜひ。
📍会場:日本橋プラザビル 3階(東京都中央区日本橋2-3-4/東京駅 徒歩5分・日本橋駅 徒歩1分)
🕒時間:6/27(土)11:00〜16:30 / 6/28(日)10:00〜15:30
🎫入場:無料
⚠️ 台風の接近が見込まれます。 足元と最新の運行情報にお気をつけて、どうか無理のない範囲でお越しください。